今井塗装
素材と塗装
 

塗り替え工事では
(1)素材に塗る
(2)素材にすでに塗られてある塗膜に塗る
(3)(1)と(2)の混在に塗る
場合があります。多いのは(3)のようです。旧塗膜があっても、まず、素材に対応することを考えます。さらに、旧塗膜に対応する塗料の選択や下地処理の工程を検討して、塗装仕様を 決めることが大切と思います。
場合によっては、旧塗膜をすべて剥がす事もあります。又、取り替えることや、新しく素材を取り付けてから塗ることも検討する必要もあるかと思います。


 

住宅の塗替え工事では、使われている素材を知り、又塗られてある場合は、塗料の種類や状態を知り、使用塗料を決める事が大切と思います
住宅の外部に使われている材料は、塗装されている物が多いです。 工場塗装での仕上っている製品だったり、現場での塗装だったりします。
例えばハフ板をトタンでまいてあっても、トタン屋根と同じです。
外壁がタイル調の模様のサイディング貼りでも、工場で塗られていますが、コーキング部分や、表面 の塗装は、いずれ劣化して塗り替え時期が来ます。
工場塗装の既製品を使われていても、塗り替え時には、塗られてある塗料の種類を考慮して、下地処理と塗料の選択を、適切に行えば、塗り替え工事の現場塗装でも工場塗装と(新築時と同じ)同じように長持ちさせる事ができます。(コロニアル屋根、トタンまきのハフ板、既製品のサイディング外壁など)
又新築時に、現場塗装箇所や、すでに塗り替えをされている場合は、旧塗膜の種類を考慮して、塗り替えの塗装仕様を決めるようにする事が、大切だと思います。


素材と塗装が合わなかった例

 
鉄素材の亜鉛メッキ面にペンキが塗られています。このような場合は剥離してから、亜鉛メッキに密着性の良い塗料を選択して塗ります。   漆喰に1液水性エマルションが塗られています。この場合も、塗膜を全部剥がしてから塗り替えます。

塗装してはいけない場合もあります

 
これは山の方に行った時の写真です。見事に錆びていますが、表面 処理をして錆びを出させて錆びの層でー定以上、内部の鉄を錆びないようにしているようです。以前に、この素材の屋根の工場から塗り替えを依頼され見積りに行き、あまりに均一に錆が出ていたので、調べていただいたら、塗らなくても良い鉄との事でした。試験的に工場の屋根に使われており、塗り替えをしたら、大変な事になるところでした。

住宅の外部に使われている主な素材と塗装

素材によって塗料は違いますが密着性が 良い←△×→悪い

部所
素材
判定
備考
屋根
艶有り陶器瓦ー釉薬のかけてある瓦
×
 
艶消し和風瓦
程度により
素焼き風艶消し瓦
 
セメント系瓦  塗装してある物が多い
 
ケイ酸カルシウム板ーコロニアルなど  工場塗装品
 
トタン板
 
銅板
×
 
ステンレスー温度による伸びが鉄の10倍くらい
×
 
スレート板ーケイカル板と違いオートクレーブ処理がなくそりやすい
 

ハフ板
 
ブリキ板
 
銅板
×〜△
プライマー
無機系の板にプラスチックをラッピングした板ーエンビが多い
プライマー、塗料選択
ケイ酸カルシウム板
 
モルタル
 
シックイ
 

雨樋
ブリキ
 
ブリキにプラスチックをラッピングしたもの
塗料選択、プライマー
プラスチック
塗料選択、プライマー
〃     ーエンビ
塗料選択、プライマー
×
 

軒天
 
合板、プリント合板(和風)、ラップ合板(和風)
 
アルミサッシ
×
塗料により□〜◯もある
ブリキ
 
ケイ酸カルシウム板
 
モルタル
 
シックイ
 

外壁
 
スチールサイディング
 
ケイ酸カルシウム板−塗装品を含む
 
モルタル、 カキ落としリシン
 
シックイ
 
アルミ化粧サイディング
×
塗料により□〜◯もある
陶器タイルータイルの種類によりプライマー、下塗り材で可能
×〜□
一部のタイルには◯もある
ALC
 

屋上
シート防水
 
FRP
 
ウレタンゴム系塗り防水
 
アスファルト
塗料選択
モルタル系
 

サッシ
アルミサッシ
×
塗料により□〜◯もある
スチール
 
スチールにプラスチックをラッピングしたもの
 

テラス
 
スチール
 
アルミサッシ
×
塗料により□〜◯もある

戸袋・雨戸
スチールー枠がアルミで中がスチール塗装品がほとんど
 
アルミサッシ
×
塗料により□〜◯もある

その他
トタン
 
フード
×
塗料により□〜◯もある
水切り
アルミサッシ
×
 〃
ステンレス
×
笠木
その他の金属一部のハウスメーカーの住宅でパラペットなどに使用
×〜◯
塗料選択、プライマー

用語

アルミサッシ

金属アルミの表面を酸化アルミなどに処理をして(アルミニウムそのものは酸化されやすい金属です)安定化して、2液強溶剤系アクリルウレタンの塗装をして高温で焼きつけしているようです。 一度硬化した塗膜には同じ塗料を塗っても密着性は悪いです。
最近では塗り替えで塗装仕様を出している塗料メーカーさんもあります。 かなり長持ちするので塗り替えする事は、ほとんどありません。 金属アルミには塗料の密着性は悪くはありません。


ALC

外壁に良く使われる。軽量気泡コンクリートと言われ、独立気泡で水に浮く。
断熱性に優れるが、水を含みやすく凍結すると劣化しやすい。水を含まないように、目止めをしっかり塗装してから仕上げる事が必要です。
ALCの作り方はケイ砂とセメント、水、発砲材を混合(金属アルミや界面活性剤等)、成形してオートクレーブ処理。(水の沸騰温度を150〜200℃位 迄上げ、圧をかけた状態にする。セメントの硬化を促進して安定化している。) セメントを使っているが、アルカリ度は低く塗料は塗り易い。
見た事ありますが食パンの様でした。メーカーさんにより発砲の方法は異なるようです。
ヘーベル(旭化成)、デュロックス(小野田ALC)、イトン(日本イトン)、シポレックス(シポレックス)などがあり住宅にはへーべルが多いようです。


ケイ酸カルシウム板(無機板、無機建材

無機系の板で種類も多く、ハフ板、軒天、外壁サイディングは殆どこの素材です。
作り方は石英、粘土、ケイソー土などケイ酸質材料と石灰質材料、セメント、無機繊維、水などを混合、成形してオートクレーブ処理しており、ALCと同じようにアルカリ度は低く、安心して塗装できます。
処理温度により強度も異なるようです。


FRP

ベランダの床の防水塗剤。ポリエステル樹脂+ガラス繊維 ベランダの防水はガラス繊維の網をサンドイッチ状にポリエステル樹脂を塗っていきます。
上 塗りに耐候性を上げるために同じポリエステル系のエナメルやウレタンエナメルを塗って仕上げています。グレー色が多いです。
6〜8年くらいで艶が無くなって手でこすって粉が着くようなら、上塗りだけでも塗り替えた方が良いです。
お風呂の浴そうやボートなどもFRP製品があります。 ちなみに洋服のボタンはポリエステル樹脂製が多いようです。




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