今井塗装
塗料の種類
塗料の種類と耐候性の目安、機能やその効果がわかりやすいように自分なりに記してみました

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塗料の種類ー耐用年数の目安

塗料の種類は、極めて多いです。塗料の種類の名前も分かりにくく、耐候性の目安も商品名だけでは、判断しかねます。 成分や名前については、メーカーさんのカタログが頼りです。
塗り替え工事の仕事は、どのメーカーさんのどの塗料を選択して、いかに塗るかが大切かと思います。
新しい塗料は、良いとい思われる物を、使いますが、その機能や性能を、確認する事も大切かと思います。
塗料の種類の詳しい事や価格は、メーカーさんに問い合わせしたり、本や雑誌、文献等で調べると良いかと思います。

塗り替え工事において、下地処理や塗装のやり方(塗料の薄め方、塗り方、工程のとり方、塗り回数、天気等)が同じであれば、上塗り塗料の種類により、耐候性や機能は決まります。下地処理や塗装過程が良くなければ、いくら良い塗料を使っても、良い結果 にならないと思います。塗装工事をする自分は、現場でのの経験を元に、基本的な事を考えて、塗料メーカー さんのカタログを参考にして、塗料を使わせていただいております。


塗料の選択

塗装した塗膜の劣化は、艶のある塗料ですと、まず艶が少なくなり、次に手で触ると粉っぽくなり、少しづつ雨で流されたりして、塗膜が薄くなっていきます。ところが、適切な下地処理や下地に合った塗料選択をしないと、数年以内に”めくれて ”はげてきたり、ふくれなどが出たりします。
一度”めくれて ”はげますと、次の塗り替えでは、最初の塗装より数倍以上の手間と費用がかかる事になります。塗装工事の仕事は、塗膜の正常な劣化をたどるようにする事でもあります。
外壁塗料では家の形状によっても、長持ちの程度は違うようです。もしも1階、2階共90センチの庇が出ているとかなり長持ちするようです。
当方では現場での経験から、以下の事に留意して塗料をお勧めしております。

ともかく、ヒビを気にされているお客様
弾性の塗料(微弾性でなく)
ともかく、汚れを気にされているお客様
低汚染塗料
機能を持たせたい
遮熱塗料 光触媒塗料(低汚染、抗菌) その他

外壁の塗料
汚れにくい。長持ちするもの。

汚れの落ちやすさと、その効果の持続性

屋根の塗料
ともかく耐候性の良いもの。次に少しでもよいから遮熱効果のあるもの。 外壁と同じ塗料であれば、耐候性は外壁の50〜70%位でしょうか
その他の箇所
めくれてはげない 箇所にもよりますが、硬くない方が良さそうです

塗料の使い方

柔らかいものや、温度や湿度で伸縮する物の上に、硬い塗料を。又、溶剤系エナメルの上に水性塗料を塗る事は、基本的に芳しくないようです。


塗装箇所
下地処理
下塗りー1
下塗りー2
上塗り
ALCやモルタルの外壁 高圧水洗、コーキング、ヒビ処理、模様合わせなど
微弾性フィラー塗り
各種上塗り塗料
同上
同上
溶剤プライマー
壁面防水弾性塗材
2液強溶剤弾性アクリルウレタンなど
サイディングの外壁、屋根、その他
同上
プライマー塗り
外壁:フィラー塗りもある
屋根:特殊なプライマーもある
各種上塗り塗料
鉄部
ケレン、清掃
錆び止め塗料
同上
ハフ板、軒天
同上
同上
  ※上記の太字は厚塗りです。
  ※外壁の下地の状態により、又素材や塗料の種類によりプライマーを使うことがあります。
  ※単層弾性では、フィラーを使わないで、プライマー塗り⇒単層弾性の塗り重ね、の塗り方 もあります。

下塗り塗料

下塗り塗料はなんらかの効果(きれいに仕上げる、密着性を上げる、下地を固める、模様を持たせるなど)の為に塗ります。
下塗り塗料を塗っただけ、と言う事はないのですが、耐候性そのものは上塗り塗料より劣ります。


薄塗りタイプ
プライマー
シーラー
水性タイプと
溶剤タイプがある
透明か半透明
で低粘度
下地をかためる
吸い込みムラを無くす
密着性を上げる
外壁
屋根
その他

厚塗りタイプ
フィラー
サーフエーサー
水性が多く
2液タイプ
もある
白っぽい
のが多い
高粘度
目止め効果
小さなヒビや巣穴を埋める
密着性を上げる
機能を持たせる
外壁用 が多い

外壁用
微弾性フィラー 各種上塗りOK。2液強溶剤上塗りは微弾性フィラーの一定量 以上の塗布量が必要。(中塗材使用)
強溶剤上塗り用フィラー 各種上塗りOK。2液強溶剤上塗りOK。
高弾性壁面防水塗材 上塗りは、2液強溶剤弾性アクリルウレタンエナメル塗りなど

その他
錆び止め塗料。その他の下塗り塗料

錆び止め塗料はきわめて多く、ケレンのやり方、素材の種類、錆の程度、上塗り塗料の種類、あるいは金属面 に塗るのか、旧塗膜を含めた面に塗るのかなどにより使いわけられています。
住宅では、車庫の鉄骨などや、ベランダの手摺、トタンなどで、最近の 住宅では少なくなっています。
旧塗膜にも密着性の良いものや、2液エポキシ系、2液ウレタン系の錆び止めが良いようです。


上塗り塗料

単に◯◯ 塗料ではなく、使用される塗料の名前やタイプを確認して、性能や機能の目安を知る事も大切かと思います。
一般的傾向からはずれている、個別の塗料もあります。艶がなくても耐候性のよいものや、アクリルシリコンと同等位 のアクリルウレタンもあります。又、メーカーさんにより異なります。


塗料性能の一般的な傾向

樹脂の種類

アクリル<ウレタン<アクリルウレタン<アクリルシリコン<塗料用フッ素樹脂


溶剤の種類
水性 < 弱溶剤 < 強溶剤

硬化剤
無し(一液) < 有り(ニ液)

無し < 有り

塗料の名前の言い方(カタログや缶などに書いてあります)

塗料の名前も非常に多く、見出し名もまちまちです。名前による印象もあります。系統的に名前と性能、機能を理解するのが、分かりにくくなっています。
塗り替えの工事をする立場では、少しでも良い塗料を使いたいのですが、カタログのすべてをうのみにして使う訳にもいきません。お客様(お施主 様)に対して施工責任があります。
塗料メーカーさんでは商品名で出しますが、カタログだけでは正確に分かりにくい事もありますが、カタログや缶 のどこかに書いてある場合が多いです。
塗膜樹脂にウレタン結合 (化学式-NH-CO-O-)があればウレタン樹脂塗料と言い、エポキシ結合があればエポキシ樹脂塗料と言えます。
両方あればエポキシウレタン樹脂塗料とも言います。
同じ様にウレタン変性樹脂塗料で、アクリルウレタン樹脂塗料があり、シリコン系ではアクリルシリコン樹脂塗料があります。シリコン樹脂塗料、シリコン系塗料などと、どちらか一方を言う場合もあるようです。
アクリルシリコン樹脂塗料 、シリコン樹脂塗料 と言っても 、シリコン成分の割合は、まったくわかりません。メーカーさんにしか分かりません。メーカーさんによっても異なるのかもしれません。
セラミックシリコンなる言い方は、セラミックシリコンなる樹脂があるのでは無く、塗料に、セラミックの一成分で、極めて微細な二酸化硅素が、最終的に塗膜表面 に配合されるように、設計されているようです。分子結合していないので、配合とか複合とか、言われています。(シリコン樹脂は有機化合物、二酸化硅素は無機化合物)
セラミックシリコンで塗り替えました、と言っても、どのタイプのシリコン系塗料なのかにより、性能も価格も大きく異なります。(セラミックシリコン=シリコン変性アクリル樹脂微粒二酸化硅素配合塗料とも言えると思います。)


例えば商品名『◯◯』で (A)、2液水性弾性アクリルシリコンセラミック配合塗料 の例

2液=硬化剤
溶剤の種類
硬いか柔らかい
樹脂の種類
配合品
2液
水性
弾性
アクリルシリコン
セラミック配合や複合
使用時に硬化材を混合して使う、翌日は使えない。1液タイプはそのまま使える 水で希釈する水性エマルション塗料。他に強い臭いの強溶剤。弱溶剤タイプがある。 乾燥した塗膜が柔らかい。柔らかさの程度はそれぞれです 樹脂の種類。変性の場合どちらか一方を言う事もあるようです 塗膜表面にシリコン樹脂とは別に、無機の二酸化硅素の微粒子がくるよにしてある。水になじみやすく雨にあたると汚れが落ち易い

例えば商品名『◯◯』で(B)単層弾性アクリルシリコンセラミック配合塗料
1液水性単層弾性アクリルシリコンセラミック配合塗料です
↓ ↓

A)(B)では塗料価格では、4倍位違いますし、性能も異なりますが 言い方は、A)(B)共同じように、以下の様に言う場合も有ります。


シリコン塗料セラミック塗料あるいはセラミックシリコンなどと言ったりします。セラミックと言葉がついても、塗料の耐候性が特別 良いのではなく、汚れが落ちやすい性能があることです。シリコンとつけば、アクリルシリコン樹脂ですから、耐候性は良いですが、その塗料のタイプにより様々です。
又、低汚染塗料高耐候性塗料弾性塗料 などと言ったりします。


例えば、シリコン系塗料といっても以下のタイプがあります。

◆2液強溶剤アクリルシリコン
◆2液弱溶剤アクリルシリコン
◆1液弱溶剤アクリルシリコン
◆2液水性アクリルシリコン
◆1液水性アクリルシリコン(薄塗りタイプのエナメル)
◆1液水性アクリルシリコン(厚塗りタイプの単層塗材)
 

れぞれに弾性タイプと、セラミック配合タイプと有り、アクリルをつけないでシリコンとだけいう事もあります。(建築関係の塗料では、シリコン塗料=アクリルシリコン塗料と考えて良いかと思います。シリコン樹脂塗料はストーブやガスオーブンなどに低温域の耐熱塗料として使われております。 )又反応硬化型というのもあります。上記の6タイプの中でも、性能も塗料価格もかなり違います。


低汚染塗料

現在、塗り替え工事で外壁に使われている塗料の多くは、低汚染塗料です。
汚れの着きにくいのと、汚れの落ち易いのとでは若干異なる様です。両方を含めて低汚染塗料と表現されているようです。
汚れに対しては塗料の模様や塗膜の緻密さ、硬さ、親水性、帯電性、乾燥硬化速度等によって異なるようです。
当方でも低汚染塗料の施工例がありますが、かなり効果があります。塀やベランダ壁、ハフ板の雨筋はその汚れの成分にもよりますが、汚れが落ちやすいだけでなく、緻密な塗膜も必要です。
汚れの落ち易いのは、セラミック配合などと言われ、エマルション粒子よりはるかに小さい無機シリカ(SiO2)が配合されているようです。塗膜表面 にシリカを配列させるために、シリカゾル、アミン安定シリカゾル、オルガノシリカゾル、(これらは日産化学工業でスノーテックスの 商品名で販売されています。)アルコキシシラン化合物(エチルシリヶートなど)、アルコキシシラン化合物の部分加水分解物、アルコキシシラン化合物の変性したものなどを利用する方法は開示されています。塗料のタイプ(水性、弱溶剤、強溶剤、1液か2液か)やメーカーさんにより方法は異なるようですし、低汚染の効果 も異なるようです。(特に水性、弱溶剤系では )塗装工事を請け負うものとしては、ある程度の確認をする事も必要かもしれません。
塗膜が水に濡れ易くなっており、雨が当たるところでは汚れが落ち易いです。雨の当たらない部分では効果 がほとんどないと思います。(庇が多い家では効果の恩恵を受ける部分が少なくなります。当方の経験では壁の上部から、出ている庇の長さの1.5倍の長さまでは、雨の当たる事が少ない様です)
屋根に使うと水に濡れやすくて凍結する事を考えると、使わない方が良いと思います。
低汚染の程度や持続性は塗料の種類やメーカーさんにより異なるようです。
艶が無くなる位、塗膜が劣化してくると、汚れは落ちやすくなりますが、塗膜も粉状に近ずき少しずつ薄くなります。


遮熱塗料

塗料の中に遮熱効果のある、赤外線を反射する顔料やセラミックの微少中空体(ピンポン玉 のようできわめて小さいもの。中が真空の物もあるようです。真空だと熱伝導率が0になる。)やプラスチックのもあるようです。これらの単品や混合の遮熱塗料もあるようです。メーカーさんによりそれぞれのようです。遮熱塗料にも溶剤系や水性など、樹脂ではアクリルシリコンやウレタン、アクリルなど種々あるようです。
当方でもいくつかの施工例があります。遮熱効果についてはメーカーさんなどのデータで効果 あるようですし、実験で塗装版を手で触っても確認できます。一般塗膜で70度C位 、遮熱塗膜で55〜60度C位の違いです。では35度Cでは20〜25度Cにはならず、数度C位 の違いだと思われます。
真夏で工場などの屋根裏の鉄骨は、手で触れない程熱くなります。(仕事で行って経験)定常的にエアコンも使いますので、遮熱の効果 は、リアルタイムの外気温とのエアコンの消費電力のデータをとれば 分かりやすいかも知れません。住宅で住んでいる状態では、熱や音の一番の出入りは窓ですし、新築時の断熱材やペアガラスあるいは2重サッシ等の効果 に比べると実感として分かりにくいかもしれません。
効果があるのは、確かなようですから、家の塗装時に塗料代が少し高いだけですみますから、耐候性の良い遮熱塗料を使うのは良いかと思います。


光触媒塗料

低汚染塗料ですが、上記の低汚染塗料とは異なります。
酸化チタンの光触媒効果を利用した塗料で、汚れの有機物を分解し、強い親水性で雨で汚れを落とします。原理等はカタログなどに記載されていますから、参考にすると良いと思います。
酸化チタンは塗料の中にも白い顔料として使われています。現在の外部用の塗料には、ほとんどが高温焼成の安定したルチル型酸化チタンが使われています。これは光触媒効果 は極めて少ないです。
かなり以前の内部用塗料や安い外部用塗料には、光触媒効果の強い低温焼成のアナターぜ型の酸化チタンが使われていた事もあり、チョーキング現象の一因でもありました。
酸化チタンの顔料の大きさでは光触媒効果は少なく、極めて小さな粒子の分散液にした酸化チタンゾルが光触媒であり、粒子が小さいので塗ってもほぼ透明と思われます。光触媒は下地の有機塗膜や樹脂に混ぜた場合、塗膜をも分解します。最近では光触媒を密着しておく事や、下地や塗料の形での塗膜を分解しない工夫がされて、一般 塗料と同じように塗れる形での光触媒塗料として販売されています。
有機物の汚れの分解はしますが、砂ぼこりや錆の雨筋の無機の部分は分解しません。雨の当たる部分は汚れが落ちやすいが、雨の当たらない部分では効果 が減少します。又、反応速度は遅いので、分解以上に汚れる部分では汚れがまさります。
今後ますます、期待される塗料です。





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